簒奪王が建立 / Wat Chaiwatthanaram : 訪問日 13Feb2006、17Oct2009


アユタヤ旧市街は、東側にパサック川、西から南に掛けてチャオプラヤー川、
そして、北側をKlhong Ku Muangと言う運河で結ばれて島状になっています。
よって、アユタヤ島と呼ばれている。

この遺跡は、アユタヤ島の天然の環濠の外、チャオプラヤー川の西側にあります。
(下図 赤〇印部)


















1630年にアユタヤのプラサート・トーン王(1629-1656)によって、
母親を偲び建立されました。
または、クメール帝国との戦勝を記念して建立したとも言われており、
クメール風の祠堂を持ちます。

プラサート・トーン王は、王位を簒奪したとして、別名「簒奪王」と呼ばれ、
その王位の正当性を認めなかった山田長政は、この王に毒殺されたとも言われています。
但し、タイ国内では、悪名は高くないようです。


遺跡を北から見たところ。
2006年撮影。

私の子供も、まだ小さかった。










遺跡を北西から見たところ。
2009年撮影。












遺跡を北西から見たところ。













遺跡を西から見たところ。

中央には、高さ35mのプラーンが有り、
南東、南西、北東、北西に4基の小プラーンが、
建っています。

そのプラーンは、回廊で囲まれており、
回廊の四角と、四辺の中央には、円錐形の塔堂が
建っています。






回廊の西面中央に建つ円錐形の塔堂です。

















北西から、中央のプラーンを見たところ。

右端は、回廊の西面中央に建つ円錐形の塔堂です。












回廊内部です。

回廊の西面中央に建つ円錐形の塔堂、
そして、その入口を通して更に向こうには、
南西角の塔堂の入口が見えます。

破壊された仏像も並んでいます。








西側から中央のプラーンを見上げたところ。

やはり、クメールの祠堂とは、少し異なるように見えます。
クメール風と言うべきと思います。














回廊の西面中央の塔堂の内部です。

仏陀像が祀られています。















中央のプラーンを南西から眺めたところ。













回廊の南西角の塔堂の内部。

















回廊の南面中央の塔堂を西から見たところ。

















中央プラーンを南東から見たところ。

















回廊を出て、南東から遺跡を見たところ。














東正面から遺跡を見たところ。

前方の基壇の上に上がって、
まっすぐ進むと、本堂跡があり、
その向こうに回廊、その中にプラーンが
あります。









川沿いの遺構の上から、
チャオプラヤー川の上流方向を見たところ。

この訪問は、2011年の大洪水の前でしたが、
この時も、なんだか水位が高く感じました。
頻繁に発生する洪水を防止する為の
防水壁でしょうか、川岸に設置されてました。

しかし、2011年の洪水には、
役に立たなかったのでしょうね!





チャオプラヤー川の下流方向を見たところ。














東正面から遺跡を見たところ。

川べりから、まっすぐ進み、
本堂跡の上から、遺跡を見たところ。

本堂跡には、柱の跡が見えます。









南東の小プラーンの外壁の漆喰の跡。

















その漆喰の拡大写真。

仏教説話でしょうか?


























小プラーンの漆喰。





















その拡大写真。

上方には、建物。
その建物の中央の人物は、仏陀でしょうか?
その下段には、多くの人達が…。





















これも、仏教説話?

















中央のプラーンの東正面の階段を登って
眺めた景色。

前方の川は、チャオプラヤー川です。











中央のプラーンから、北東を眺めたところ。














中央のプラーンの内部。














中央のプラーンの中には小さな仏陀像が祀られています。

















回廊の北西角の円錐形塔堂の入口です。

横木が左右に渡されています。















回廊の北西角の円錐形の塔堂です。

内側の壁の装飾を見たところ。

一見、窓のようにも見えますが、
穴は開いてない偽窓です。









遺跡を北、少し西よりから見たところ。














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